末岡よしのり365日ブログ 19/365 バトンたっち
ブログ挑戦 19/365
バトンたっち
和泉元彌さんの狂言は600年続いているそうです。ココロのバトンたっちをしながら、一族で引き継いできたようです。600年前のココロが今も引き継がれているのです。長い年月を引き継げる日本文化は素晴らしいと思う。先人の智恵や教訓やアドバイスが、そこにはあると思う。昨年、北海道余市町のイベントでお呼びしました。
一方、北海道に開拓者が入ったのが、1800年で、220年前。クラーク先生が入ったのが1875年で、145年前。和泉家と比べると、まだ日が浅いんだな〜と思う。地元北海道恵庭市は同じ頃、中山久蔵さんが農業を始め、1886年頃、山口県から約4代前末岡家は開拓に入った。千歳市や北広島市も同じ頃だ。僕はそのうちまだ44年。北海道の開拓者精神のココロのバトンたっちは、されているか、されていないかよくわからない。たぶん意識されていないと思う。自分の生活で精一杯で、北海道の文化を意識している人は少ない気がする。
鬼滅の刃は社会現象になり、爆発的な人気がある。そのマンガの中で、【ココロのバトンたっち】を描いたシーンがある。最終決戦でボス同士が、出会ったところのやりとりだ。敵のボスの鬼舞辻無惨は、永遠を夢見ている。永遠の肉体を手に入れ、最強となり、永遠を夢見ている。それに対して、鬼殺隊のボスである産屋敷耀哉は、人は老いて、肉体は無くなる、儚い命だ。だから尊く、美しい。永遠は人の思いだ。人のココロが永遠だ。と。主人公の竈門炭治郎は、煉獄恭次郎の無限列車の戦いの中で、煉獄さんから思いを引き継ぎ、誰かのために、強くなっていく。同じように、僕らは誰か先人の思いを引き継ぎ、実社会で誰かのために強くあり、子孫に引き継いでいく。こんな【ココロのバトンたっち】が大事なんではないかと思う。
第二次世界大戦が終わり、70年が経った。まわりのアジア諸国は独立できた。日本は大きく変わった。GHQが入り、文化も大きく変わった。日本人の生活スタイルや意識や考え方や習慣も大きく変わった。復興を遂げ、国民の生活レベルは上がった。たくさんの良い面があると思う。しかし、ココロのバトンたっちは断絶してしまっている気がします。せっかく第二次世界大戦で戦死した煉獄さんのような思いを持った人達がいたのに、だから僕ら子孫は豊かに暮らせているのに、儚く美しい人生をチカラいっぱい生きていない。思いを引き継げる炭治郎のような人がいない。まだ、たかが70年だ。200年、600年に比べたら日が浅い。習慣は変えられる、と信じている。一度の敗戦で、ココロのバトンたっちは変えられない。和ごころが日本人の得意技だ。和を持って尊しとする文化だ。日本人は僕を含め、金を求め薄情になってしまった。
コロナ禍時代になり、世界中変わっていっています。日本も例外ではなく、変わってきています。生活に困る人がたくさん増えています。自殺者も増えています。見て見ぬ振りはできない。炭治郎は言いました。人はココロが原動力だから、いくらでも強くなれる。先人の思いを引き継ぎ、ココロを燃やし、誰かのために強くなり、また子孫に引き継いでいけるように、僕は僕なりのやり方で頑張ろうと思いました。
☆ 人の思いは永遠
☆ ココロのバトンたっちで、先人の思いを引き継ぎ、
子孫に思いを引き継ぐ
☆ 和ごころが日本人の得意技
☆ 日本人情文化奪還
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